医療痩身を受けたい方の中には、現在何かしらの病気の治療をされている方もいらっしゃると思います。そのような方が医療痩身の薬や施術を受けられるのか?について解説をしていきます。
医療痩身は、基本的には多くの方に安心して受けていただける治療です
医療痩身は、基本的には多くの方に、幅広く開かれた治療であると考えていただければと思います。成人以降であれば年齢・性別も問わず可能です。また医療痩身は、薬も、施術も色々な選択肢があり、その中からその方に適切な治療をチョイスして、効果の高い治療を行っていくものです。今の状態や持病によっては、一部使えない薬、できない施術などもあるかもしれませんが、決して諦める必要はありません。あなたに可能な治療はありますので、ぜひ一度ご相談いただければと思います。
生活習慣病については、ほとんどの場合問題なく可能
医療痩身を希望される方は、幅広い年齢の方がおり、中には高血圧やコレステロールの薬を飲んでいる方は少なくありません。個別の薬について、細かく言うことは難しいですが、基本的には問題なく治療を受けていただけます。
糖尿病は注意
糖尿病の治療をされている方は、医療痩身での糖尿病のくすりは使用できません。具体的には、よく使われるボグリボース(ミグリトール)、ジャディアンスなどは控える必要があります。しかし逆に言えば、糖尿病に関するくすり以外はほとんどの場合で使用できます。施術も問題なくできます。基礎疾患があっても医療痩身の治療を諦める必要はまったくありません。
抗凝固薬、抗血小板薬(血液サラサラの薬)は施術に制限がある
抗凝固薬、抗血小板薬などの、いわゆる血液をサラサラにする薬を飲まれている方は、ハイフ、脂肪冷却、EMSなどの施術は受けることが出来ません。皮下出血をおこして、あざのようになってしまうリスクが高いためです。
このような薬を飲まれている場合、施術は難しいですが、お薬の治療は基本的に可能です。医療痩身は治療の手札が多いので、その方に応じた、最適な治療を提案することが可能です。
意外な盲点としては、高脂血症の方で、DHA、EPAが含まれる薬を処方されている場合です。具体的には、エパデール、ロトリガなどの薬です。これらは抗血小板薬として使われることは少なく、中性脂肪を下げる意図で処方されることが多いですが、血液をサラサラにする作用があります。しかしこの薬は、他の高脂血症の薬に変更可能なケースが多いので、かかりつけの先生に別の薬に変更を相談することで解決できると思います。
睡眠薬、安定剤はOK
心療内科に普段かかっている方で、睡眠薬や安定剤などを内服されている方も、基本的には可能です。特に心配は不要です。
病気ではないが、妊娠中・授乳中は治療を受けられない。
今回のテーマと少しずれますが、妊娠中・授乳中、また妊娠の可能性がある場合は、医療痩身の薬を飲んだり、施術をすることは基本的に出来ません。安全性が確保できないためです。これらが落ち着いてから、あらためて治療を考慮していただければと思います。
ご不明な場合は相談下さい
様々なケースを全てこちらでご紹介することは難しいので、ご不明な場合は、医療痩身を受けたいクリニックに、個別でご相談いただければと思います。クリニックによっても多少違いがありますので、もしあるクリニックでは出来ないと言われても、他のクリニックでは可能な場合もあります。もし医療痩身を迷われている場合は、受診希望のクリニックにご相談して頂くことをおすすめします。
